大切にしたい想い

火・木・金は、所属している訪問看護事業所で看護師のお仕事をしています。

写真は、去年の6月から担当させていただいている施設に入所中の90歳のおばあちゃま。83歳の時に浴室で倒れたことがトラウマで入浴を拒否し続け、7年間もお風呂にはいれずにいた方です。



ケアマネさんからの依頼は、
週1回の"入浴介助"

でも、ご本人の拒否はやはり強い。

✔︎お風呂に入ったらまた倒れちゃう
✔︎考えただけで体調が悪くなる
✔︎絶対に入りません
✔︎からだを拭くのも嫌です

はじめの頃は5分も経たないうちに「もう帰ってください」と言われてしまうこともあって、さすがに切なさを感じたこともありました。

わたしにできることはなんだろうか、
そんなことを考えて辿りつくのはやっぱり"寄り添う"ということ。

「川口さんならわかってくれる。」
「川口さんが付いていてくれれば大丈夫。」

✔︎そう感じてくれたらきっとお風呂に入ってみようと思ってくれる!
✔︎無理にお風呂を勧めてもお身体を拭かせてもらっても意味がない!

そう信じて"お風呂が怖い"と感じているその気持ちをちゃんと理解しようと努力しながら、毎回一生懸命おはなしを聞きました。
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4ヶ月経つ頃からお風呂の話題になっても動じなくなってきて、

5ヶ月経つ頃には「お風呂に入りたいけど…やっぱりちょっと無理」と"入りたい"という言葉が聞かれるように🙌

そしてちょうど半年が経つ頃、

「お風呂に入ってみる。手伝ってくれる?」そんな言葉が〜😭😭😭

はじめてのお風呂上がりに記念撮影🤳✨
久しぶりに体感した爽快感を忘れてしまわないように、お部屋の壁に写真を飾ってプラスのサイクルを作ってみましたよ!

今では毎週火曜日のわたしの訪問を楽しみにしてくれていて、鼻歌を歌いながらお風呂に入っています✨
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"心に寄り添う"

そこには、
どんな働きかけよりも
自ら一歩進んでみようという思いを引き出してくれるパワーがある。

訪問看護師として何度も患者さんから教えてもらったこの"寄り添いから生まれる明るい未来への一歩"を、今リンパ浮腫で悩んでいる全ての方にも踏み出してもらえるように、これからも丁寧に発信を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いたします☺